日本ともゆかりのあるStevestonに行ってきました

バンクーバーマラソンの前日、５月６日土曜日にバンクーバー郊外南部の港町、Stevestonに行ってきました。ここは戦前、日本から多くの移民が渡ってきたところで、日本とは関係が深いところです。主に和歌山県から多くきていたそうで、今はこのStevestonのあるリッチモンド市と和歌山市が姉妹都市となっています。彼らは第二次世界大戦時には内地へ強制収容されてしまいましたが、戦後戻ってきた人も多く、今でも３世、４世の人達も多いと聞きます。学校や通りの名前にも日本風の名前がついているところもあり、なんとなく親しみも湧いてきます。一回行ってみたかった場所です。

 Stevestonへの行き方は、カナダライン終点のRichmond-Brighouse（YVRつまり空港ではない方の終点）駅から401、402、407系統のバスに乗って終点で降りればいい、ということですので、丁度来ていた401系統のバスに乗り込みました。ところがところが、終点近くになってバスの運ちゃんがなにがしかのアナウンスをしたかと思うと、急に道を曲がってStevestonとは反対の方向に進んでいきます。おいおい、とか思っているうちにバスは止まり、「今日はここが終点だ」と言って乗っていたすべての乗客が降ろされました。終点とは少し手前の場所で、この日はどうも規制がかかっている模様。そこからStevestonまでは一本道で15分ぐらい歩き、なんとか目的地には達することができました。その途中にあるバス停で、規制の内容を確認。

 ああ、やっぱり。ということですべてのバスは私が降ろされた場所までしか行かないのでした。帰りはどうすんのやろ、と思いつつ歩いていくと、Stevestonの観光案内所があったので地図を貰いがてら、いろいろ聞いてみました。今日はあのイベントがあって（このイベントがあることは前から知っていました）いろいろ規制されていて、このイベントの場所に行くためにはこの道をまっすぐ行って云々と親切に教えてくれました。そして帰りのバスについても調べてくれて、イベント会場からシャトルバスが出ていて、それに乗って乗り継ぐとカナダラインの駅まで無料でいけるとのことでした。

 そして「あのイベント」というのは、この期間カナダ建国150周年を記念して日本から海洋練習船の「海王丸」がリッチモンド市の招きに応じStevestonに寄港するというものです。バンクーバー経済新聞にも記事が出ています。

ということでこの日はGary Point Parkで海王丸寄港のイベントが開催され、いつにない賑わいを見せていたのでありました。

観光案内所からGary Point Parkまで歩きます。

遊園地まで。

縁のある和歌山県のブースも出ていました。スポンサーは残念ながらJAL。

これが海王丸。午後にはマストを張って、貴婦人と称される美しい姿を見せてくれるというイベントもあったようです。

甲板にも出られるという船内見学も実施され、そのための整理券は早い時間に売り切れになったとのことです。

船を通り過ぎ、公園の先の方まで行くと人出もなく、ぼーっとするにはよい環境です。

ひとしきりイベントの雰囲気と海王丸の姿を楽しんだ後、少しフィッシャマンズワーフとダウンタウンを散策しました。

往時の缶詰工場の跡地。 

人気のフィッシュアンドティップスのお店。残念ながらお腹はすいていなかったので今回は食べず、です。

そして漁師さんたちが取れたての魚介類を売ってくれるというFish Market。ウニやら甘エビやらサーモンやらが大きなロットでお安く販売。ウニは３つで１０ドル。

ダウンタウンにも日本っぽい感じの建物もありました。武道館、ですかね。「魂」という漢字がいい味を出しています。

翌日のマラソンのこともあり、足を酷使するのは避けたかったので遠くへはいけませんでしたが、少しは雰囲気はつかめたかなというところ。こんな晴れた日にのんびりするにはとてもいい場所だと思います。

帰りは教わった通り、イベント会場からシャトルバスで帰還。このシャトルバルのことは現地の人にもあまり知られてないらしく、運ちゃんが通りがかりの人から何度も同じ質問（このバスはどこに行くんだ？）を受け、同じ回答を繰り返していました。今回は海王丸寄港イベントと重なったため、日常ではない賑やかなStevenstonを体験することができました。翌日のこともあったので午前中で退散。もう少しゆっくりしてもよかったと思います。