遙かCANADAをANAで参る

ANA(全日空)やCANADA旅行などについてゆるりと綴ります

2017冬期エアカナダがバンクーバー=イエローナイフ直行便就航

エアカナダの直行便

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9月に入り、夏も終わりという空気になってきましたね。これからは段々と夜が長くなっていき、カナダ旅行もオーロラ鑑賞の季節になってきます。カナダでオーロラと言えば、ユーコン準州のホワイトホースとノースウェスト準州イエローナイフの2か所が人気の高いツートップとなっています。このうち、イエローナイフでは朗報がありました。エアカナダから、バンクーバーイエローナイフ間の直行便が今年の12月15日から来年の4月1日までの冬季、毎日運航されることが発表。この便の利用によってイエローナイフへのアクセスがかなり便利になりました。この便の発着時間は以下の通り。

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イエローナイフ到着が7:30となってますが、正確には19:30でしょう。

 往路の考察

これによって日本からのアクセスがどうなってくるのか見てみましょう。まずは往路から。エアカナダのホームページで検索すると代表的なルートは3つ。

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1.成田からカルガリー直行便で、カルガリーからイエローナイフへ。

2.成田からバンクーバーに入り、バンクーバーからカルガリーに向かい、そこからイエローナイフへ。

3.成田からバンクーバーに入り、バンクーバーからイエローナイフ直行便でイエローナイフへ。

言うまでもなく、3が今回の就航により可能となったルートです。細かく見てみると、1のルートが早い時間にイエローナイフ入りでき、一見いちばん良い行き方のように見えます。しかし、カルガリー(YYC)での乗り継ぎ時間を見てください。わずか1時間5分しかありません。これ本当に大丈夫でしょうか。カナダではゲートウェイの空港で入国審査を受けなければならないので、この1時間という時間では乗継便に乗り遅れるリスクが大きいです。成田の出発が少しでも遅れようものなら確実にアウト。カルガリーイエローナイフの本数も少ないため、その後の便の振替もできるかどうか微妙です。このルートを取るのはやめておくべきだと思います。2のルートはこれまでの王道です。バンクーバーからの直行便がなかった時代はバンクーバーから直行便のあるカルガリーエドモントンを経由するこの2回乗継を取らざるをえませんでした。私もイエローナイフに行ったときはこのルートです。年によって微妙に便は変わりますが、ゲートウェイでの乗り継ぎ時間が2時間30分、カルガリーでの乗り継ぎ時間が1時間20分とほぼ理想的な乗継時間となっています。このパターンで乗り遅れたことはありません。そこで今回可能となった3のルート、バンクーバーでの時間がたっぷりとあるのが特徴です。なのでバンクーバーでゆっくりできるメリットがあります。空港でランチするのもよし、ラウンジに行ける人はそこでノンビリするのもよし、少し忙しいですがダウンタウンにも行けないことはないです。2と3のルートはイエローナイフの到着時間がほぼ同じなので、時間を持て余すのが嫌で飛行機乗ってるのが好きという方は2を選んでもよいでしょうし、ゆっくり行きたいという方は3のルートがおすすめです。

 復路は文句なし

さて、復路です。復路は2パターン。

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1.エドモントンに向かい、そこからバンクーバーへ。

2.バンクーバー直行便でバンクーバーへ。

バンクーバーからは成田行きの直行便に乗ることはどちらも同じです。これも今までは1のルートしかありませんでした。年によってカルガリー経由になることもありますが。これはもう2のルートの方が楽でしょう。イエローナイフのオーロラ鑑賞、最終日の夜も普通は出かけますので、ほぼ完全徹夜状態で空港に向かうことになります。そうなってくると朝の6時だろうが7時30分だろうがそんなに違いはありません。今年の時間設定では、1のルートを取ると各空港での乗り継ぎ時間が短く、特にバンクーバーでは着いたらゲート直行で免税店によってお土産を買う暇もありません。私が行ったとき(ツアーなのにビジネスクラスにアップグレードされた)は、カルガリー経由でほぼ1のルートだったのですが、前にも書いたようにラウンジで食べまくる時間はありました。今回の2のルートではバンクーバーでゆっくりできます。 

この冬の旅行会社各社のツアー等ではバンクーバーからイエローナイフの直行便を使うパターンが多くなってくるのではないでしょうか。

 ANAJALは設定なし

さて、気になるANAからの利用は可能なのか。ANAは日本の出発時間が遅く、当然バンクーバーの到着時間も遅くなるので乗継時間が気になりますが、今回の直行便は16時バンクーバー発なのでANA(13時35分バンクーバー着)でも余裕の時間です。

ところがANAのホームページからは、日本からイエローナイフのチケットを予約しようと思ってもこのルートはおろか、イエローナイフ往復の予約ができません。これまでのルートでは乗継時間が取れないので表示されないのはわかりますが、この直行便を使ったルートもホームページからは取れないのです。ANAに直接電話すれば可能なのかもしれませんが。同じスターアライアンス加盟なんで取れるようにして欲しいものです。ついでにJALでも調べてみましたが、「ご指定の区間、日付では空席または便の設定がありません」と出るので同様の結果です。イエローナイフ、日本からの設定が考えられていないのでしょうか。不思議です。

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 とにかく便利になったのは間違いがないので今年の成績次第でしょうが来年以降も続けてくれることを願います。