遙かCANADAをANAで参る

ANA(全日空)やCANADA旅行などについてゆるりと綴ります

オーロラ鑑賞の帰り、ホワイトホースからの飛行機が飛ばない!(2年連続2016年編)ーANAプラチナでよかった!

f:id:goldenrocky:20171115190013j:plain

私、ここ数年はホワイトホースでのオーロラ鑑賞に出かけています。いやあ、オーロラいつ見てもいいです、引き込まれます。今年も堪能できました。オーロラ鑑賞については別途書こうと思います。

今回はこの帰国時、朝のエアカナダがなんと2年連続で飛ばないという事象に合ってしまいました。この模様を2回にわたってレポートしましょう。

 

ホワイトホースから日本に帰る場合、バンクーバーへエアカナダを利用するとすると朝の便に乗ればその日に日本へ向かう太平洋フライト(エアカナダ、JAL、ANA)に余裕で間に合います。これを逃すと夕方ぐらいまでエアカナダのバンクーバー便はありませんので、日本に帰るには最低バンクーバーで1泊しないとなりません。

 

ホワイトホースからバンクーバー

  

ホワイトホースというのはユーコン川で有名な極北ユーコン準州の州都であり、イエローナイフと同様カナダのオーロラ鑑賞二大聖地のうちの一つで、バンクーバーからは2時間半のフライトです。

 

この2年というのは2016年と2017年の1月。旅程は以下の通り。

2016年 ホワイトホース8:35発 エアカナダ288便 バンクーバー着11時

2017年 ホワイトホース6:00発 エアカナダ2882便 バンクーバー着8時35分

バンクーバーからはANAで大平洋を超えて帰国の予定です。

 

まずは2016年から。

 

 ホワイトホース空港にて

 

空港へは余裕を持って出かけるのが常ですが、チェックインカウンターの列に並んだ瞬間、だいたいなんだかやばいなという感覚があります。

このとき、カウンターの係員さんは機体にトラブルがあってチェックインは保留中とのこと。なお、このとき我々のグループで15名ほど、別のツアーでやはり15名ほど合計して30人ぐらいの日本人が影響を受けた模様です。

 

機材トラブルということで対象の飛行機自体はホワートホース空港に来ています。前夜遅くに到着して空港で一夜を越す際、極寒のユーコンの気候にやられて翌朝機体トラブル(どこか故障するんですかね)を起こすことが時々あるそうです。これは機材がEmbraer社製だからで、ユーコンを起点とするエアノースが使用しているボーイング社のB737は寒さには強くこんなことは滅多におこらないとのこと。

 

今回のエアカナダの対応は、代替の機材をバンクーバーから飛ばすのでそれが来るまで待てというものでした。ただ何時にその飛行機が来るのかという情報は聞いてもよくわからず、ひたすら到着を待つばかりでした。急遽手配しなければならない機材やパイロット(客室乗務員は不要ですかね)が必要なので即代替機出発とはならないようです。このとき私たちの日本へのフライトはANAを取ってましたので、バンクーバー発が15時05分予定。6時ごろにホワイトホース空港に行ってこの状況ですので、うまく代替機が手配できて12時ごろまでにホワイトホースを出発できれば間に合うなあという感覚。一方、エアカナダやJALだと(ほとんどのお客さんがこのパターン)ほぼ間に合わない時間となります。

 

あとは空港でバカ待ち状態。ツアーの送迎を担当してくれた現地会社のMさんがいろいろ情報を教えてくれました。誰も乗客のいない代替機が到着したのが正午ごろ。すぐさま搭乗してホワイトホース空港を出発したのが12時30分ごろだったかと記憶しています。

 

こういうトラブルの場合、機材トラブルなので代替便の手配(日本への乗り継ぎ含む)とホテルの手配は無料、ミールクーポンも貰えるそうです。

ホワイトホース空港ではとりあえず空港のレストランか機内での食事に使えるクーポンを貰いました。このクーポンは機内でラザニアを注文した時に使用しました。

 

バンクーバー空港到着

 

さてさて、ホワートホースからは2時間半ぐらいなのでバンクーバー空港に着陸したのは15時少し前。滑走路をタクシングしているときにゲートを見ると私たちの乗るはずであるANA機はまだ駐機場にいることが確認できます。ゲートに着いて降機したのが15時00分。5分ある!と思ったのでよく記憶しています。

 

「さあどうするか」諦めるのは凡人の結論と思ったかどうかは別として、「ひょっとしたら間に合うかもしれない。ギリギリにバンクーバーに着くことは分かっているはずだから待っててくれるかも」と思うのが普通でしょう。まずは荷物を抱えて空港内をダッシュ!

 

そうは言っても広いバンクーバー空港、到着ゲートからウィングの付け根にあたる国際線への乗り継ぎゲートの前に発着案内ディスプレイがあったので確認したところ、ダッシュむなしく画面のANA便のステータスはあえなく「Departed」(出発済)の文字が。(やはり)間に合わなかったかとの思いと少しぐらい待っててもいいじゃないか、ケチ!という思いが交差しつつガッカリして元来た通路を引き返し、エアカナダの到着ゲートに戻ったのでありました。

そこでは当然乗継便に乗れなかった人たちが大勢いるため、次どこへ行けばいいのかというアクションを聞く必要があります。日本人以外の人も若干はいましたが、大多数は日本行きの便に乗れなかった日本人でした。通路内にあるエアカナダのサービスカウンターに行けということなのでまずはそこに向かいます。

 

まあ40人ぐらいの人間でサービスカウンターに行ったわけですが、そこにはエアカナダの現地係員の方が対応していました。

そういう中、我々と同じグループの中に家族連れで来ていた人たちがいて、一家の代表者であるご主人というかお父さんというか言動を聞いていると会社経営者というか社長さんみたいな人(要は「偉そう」(笑)なんですが)がおりました。便宜上「社長さん」と呼ぶことにします。この方はホワイトホースの空港で待っているときから「帰国した日の翌日から仕事で大事な案件があるから予定通りの日に帰国できないと困る」とぼやいておられました。Mさんとの会話でもアメリカでもロシアでも(そんなルートはないけど)経由して最悪でも翌日の朝帰国したいということでした。この社長さん、サービスカウンターで多分翌日の便に振り替えると言われたのでしょう、イライラしてたのがわかりすぎるくらいにわかり、「日本語のわかるスタッフを連れてこい」と大声でわめき始めたのです。その剣幕に押されたのかエアカナダのスタッフ、3人ぐらい日本語のわかる人を連れてきてくれました。この対応はそこにいた日本人の人達には結果的にはありがたかったです。そこからその社長さんさらにエキサイト! どうしても予定通りの日に帰りたいのはわかるのですが、無理ですと係員に告げられるも大暴れです(物理的には暴れてません。言語的に暴れていました)。途中には可愛い娘さんから「パパ見っともない」と言われる始末。結局、別室対応となって消えていきました。結局その家族はどうなったのかというと、翌日のエアカナダの便に乗っていたそうです。

 

f:id:goldenrocky:20171115194334j:plain

その後は皆冷静に係員の対応を受けていました。一人一人のパスポートをチェックし、翌日の代替便の手配をしてその結果をプリントアウトするとともにホテルのクーポンとミールクーポンをプリントアウトして内容を説明、この工程にはかなり時間がかかります。私たちは一応国際線へダッシュしたこともあり、最後尾です。いろいろ聞いていると本来手配していた便の翌日の便に皆振り替えられていたようです。つまりエアカナダで取っていたらエアカナダ、JALであればJALANAであればANAということです。あとホテルの部屋もシングルがいいのか、ツインでいいのか等々のリクエストも聞いてくれていました。

しかし、これ最初の1組が終わるのに30分もかかりました。

結局私たちに回ってきて手続きが終わるに約3時間。対応の係員も大変です。

 

ANAの対応

 

 さっきも言ったように私たちは最後尾ですので、待ってる間どうしたか。

 一番心配なのが翌日の便にちゃんと振り替えられるのかということです。年末年始の繁忙期に行ってることもあったので、ひょっとしたら満員かもという懸念があります。私は実は帰国予定日の翌日も会社は休みにしていたので会社への連絡は不要でしたが、出社する予定の妻はメールを送っていました。

 

こういうときやるべきこと、それは「ANAのプラチナデスクに電話をかける」ことです。北米にもフリーダイヤルで電話をかけることができ、しかも日本語で対応してくれます。

 

ホワイトホースでのバカ待ちの際にもプラチナデスクにかけて一応状況を説明しておきました。その際は乗り遅れるかどうかわからなかったので乗り遅れた際に連絡してくださいということでした。バンクーバーでは乗り遅れ確定ですので、その旨を話したところ、すでに翌日の便の予約が入っているとのこと。

おっさすが連絡はもう入っているのかと感心しましたが、ただこれだけでは安心できません。座席が確定していない状態なので要はキャンセル待ちなのではないかという恐れがあります。そうなると当日空港でキャンセルが出ないと乗れないことになっちゃいます。なので座席確定できないかどうかをダメ元で聞いたところ、「ではこれからオンラインチェックインの手続きを承ります」という返事で、なんとその場で座席を確保することができたのです! 本当は通路側から2席とりたかったのですが窓側からしか空いてないとのこと。贅沢は言ってられません。ただ一応通路側のリクエストもしておくので当日空港で空いていたら手配してもらえるとのことでした。(実際空港で手続きの際には最後列ではありますが通路側からの席に替えていただくこともできました。

 

これはものすごい安心感を私たちに与えてくれました。カウンターでは最後尾ですが、もう余裕の「待ち」です。翌日の振替便が既に確定しているのですから。実際私たちの順番が回ってきてそのことを話すと、「そいつはすごい。まだここの端末ではウェイティング(!)の状態だから飛行機はそっちの指示に従ってね」というようなことを言われました。あとはホテルのバウチャーとミールクーポンを貰うだけです。(飛行機の振替用のeチケットも貰えず。)

 

いやあ、このときほどプラチナ会員でよかったと思ったことはないかも。通常会員でもSFC会員でも同じ扱いになっていたのかもしれませんが、とにかくANAでよかったと思いました。一番不安な代替便の心配が一瞬で解消し、座席もリクエストに応えてくえるというこの対応。トラブルがあったときのこの対応力、さすがでした。

 

こういうことがあったため、その翌年、同じようなことが起こりましたが、発生時から慌てず騒がず余裕をもって行動できました。しかししかし、このANA、そしてエアカナダの対応が翌年である2017年はこの年と異なっていた!ということになったのです。その模様はまた次回。

カナダにもう一泊できることになって実は嬉しいんじゃないか、いや、はい、それはその通り(笑)。