カナダオーロラ鑑賞ーイエローナイフとホワイトホースを比べてみる(その1)
カナダでのオーロラ鑑賞。
ツアーのパンフレットを見るといろいろなコースが用意されています。でもオーロラはあくまでも自然現象なので、必ず見れるという保証はありません。
折角行くなら少しでも見る確率を高めたいところ。そもそも行く場所によってその自然環境は異なりますので目的地とする場所がどういう場所なのか認識しておくのは大事なことだと思います。
それに加えてどんな観光ができるのかということも目的地選びのチェックポイントの一つでもあります。
カナダではマニアックな場所はいくつかあるものの、ポピュラーな所で言うとホワイトホースかイエローナイフ、この2大聖地のどちらかということになります。
私の場合、フェアバンクスでオーロラを見た後、イエローナイフに2回、ホワートホースに3回、オーロラを見るために訪問しました。
今回はその限りある経験の中からそれぞれのオーロラ鑑賞地としての特徴をご紹介したいと思います。
イエローナイフ
概略はエイキペディアから引用します。
イエローナイフ(英: Yellowknife、発音:[ˈjɛloʊnaɪf])は、カナダのノースウエスト準州の州都である。北極圏からはおよそ400km南に位置し、グレートスレーブ湖畔の北にある。人口はおよそ19,000人。民族構成は多様である。ノーススレーブ地域の行政区役所が置かれている。
オーロラが絶対見たい!なら
他のことはさておいて、とにもかくにもオーロラを見る、見たい!の気持ちが強いのであればイエローナイフの方がおすすめです。
オーロラが出現するオーロラベルトの真下に位置するだけではなく、平原にあるため晴天の日が多いというオーロラを見るために必要な条件が整っています。オーロラは出るだけではなく、出たときに視界を遮る雲が出ていない、つまり晴天であることが必須(多少の雲であれば大丈夫の場合もある)です。
私は2回の滞在のうち、見れなかったことはなく、夜毎で考えてもかなりの高い確率でオーロラを見ることができました。
とにかく寒い
冬の気温はとにかく過酷です。1月の平均最低は-29.5℃。オーロラは夜中に観測するのでだいたいこれが標準です。下手すりゃ-40℃に達することもあるとか。日本から用意していった防寒具では歯が立ちません。絶対にレンタルしましょう。
昼でもこの気温!
アクセス
以前は日本からだとバンクーバー→カルガリーorエドモントンの2回乗継が必要でしたが、以前記事にしたように今年の冬からバンクーバーからイエローナイフへの直行便が就航していますので、ホワイトホースと遜色はなくなりました。
ツアースタイル
日本からイエローナイフへのツアー、いくつもの会社が催行しています。普通ツアーは目的地の到着空港のゲートを出ると、JTBならJTB、HISならHISというツアー会社の名前が書かれた札を持った人が出迎えてくれるというのが通常だと思いますが、イエローナイフではそんな人は見当たりません。
一部の例外は除いてみな同じ現地のツアー会社のパックに合流することになっていて、そのツアー会社の人があらゆる日本のツアー会社の観光客を出迎えることになっていました。このツアー会社とは、「オーロラビレッジ」です。
余談ですが、最初にイエローナイフに行ったとき年末ということもあって、カルガリー=イエローナイフ間のフライトの乗客が全員日本人だった(チャーター便ではなく定期便ですよ)ということもありました。
オーロラビレッジはイエローナイフ郊外に鑑賞用に広大な敷地を確保していて、そこに施設を設けてオーロラ鑑賞観光客を案内しています。
すごいのはメインターゲットは日本人で、スタッフもワーホリと思われる若い人たちばかり。もちろん日本語でやりとりができるので全く海外に行ったことがないという人でも全く問題ありません。海外にいることを忘れてしまうような対応です。
このツアーは宿泊は基本イエローナイフダウンタウンで、夜そのオーロラビレッジにオーロラ鑑賞のために出かけて行き、そこで数時間滞在、決められた時間に再集合してまたダウンタウンに帰ってくるという流れになります。
このイエローナイフのオーロラツアーを一手に引き受けてる感じがするオーロラビレッジ、ロケーションもオーロラを見るのに最適な場所(真冬は凍結する湖のほとり)にあり、施設やアトラクションも充実していて至れり尽くせりで前述したようにかなりの高い確率でオーロラを見ることができるところになります。
ただ難点は鑑賞時間が決められているためその間にオーロラが出ないと見ることができないということや、団体行動による自由度の制限、そして何よりも何回か通ってるとそのうち、飽きます。
とにかく一回でもまずはオーロラが見たいという人にはお勧めです。一回参加して無事オーロラが見れたなら、リピーターは別のところを探す方がいいかもしれません。
ちなみに日本のテレビでオーロラ関係の企画を放送する際よく使われるのもこのオーロラビレッジ。
今年(2017年)の春先、フジテレビで放映されたなるほどザワールドのスペシャル番組で卓球の石川佳純選手が見に行ったのもここ。
そのオーロラパワーが世界卓球ミックスダブルスの金メダルに獲得に貢献したのでしょう。
ダウンタウン
イエローナイフのダウンタウンはとてもこじんまりしています。ノースウェスト準州の州都ではあり、ダイヤモンド鉱業や行政都市であって観光都市ではありません。なので中心部は生活に必要なお店が少しあるだけで、1日もあれば見て回ることができます。
お土産屋さんもそんなに多くはありません。見どころは、うーん、先ほどの写真のYKセンターの温度表示と博物館、ぐらいでしょうか。
レストランもいくつかあることはありますが、私たちが最初に行っていいなと思ったレストランは次の年には閉店していました(残念)。その時泊まったエクスプローラーホテルのレストランはまあまあ美味しかったです。
オーロラ以外のお楽しみ
ダウンタウンはそういうことろですので、日中何かやろうとするとオプショナルツアーの中から選ぶということになります。
オーロラビレッジを利用する場合のオプショナルツアーはたいていオーロラビレッジによる催行となります。スノーモービル、犬ゾリ、釣り等寒冷地でポピュラーなものですが、スノーモービルや犬ゾリはビレッジの敷地内で行われます。夜にも行くので1日2回ダウンタウン=オーロラビレッジ間を往復するのがそもそもいかがなものか、ということだけではなく、待ち時間も長かったですし、犬ゾリも敷地内のため時間も短く制限も多かったので犬ソリに関しては今一だと感じます。(その分安いんですけどね。)
犬はかわいいです、もちろん。
最後に
ということでまずはイエローナイフの特徴(あくまで私の主観であることはお断り申し上げておきます)でした。
何度も言うようですが、イエローナイフはオーロラを高確率で効率的に見たい、という方にお勧めです。私の周りから「オーロラを見に行くならどこがいい?」という質問があったときにも、見たいだけならイエローナイフ!と答えています。
イエローナイフも紹介したオーロラビレッジ以外にもいくつかツアー(現地ツアー)を催行しているところもありますし、日本のツアー会社でも一ひねりした内容のものを用意しているところもありますから画一的な対応は嫌だ!という場合はそういうところを狙ってもいいかもしれません。
イエローナイフの情報は以下のサイトが充実しています。
なお、真冬に極寒地でオーロラ鑑賞を見るのですから、基本的には現地の案内と寒冷地に慣れた人たちが催行するツアーを利用しましょう。自分でレンタカーを借りて云々というのは危険が高すぎるので絶対にといってもいいくらいやめましょう。
ホワイトホースはまた次回。