遙かCANADAをANAで参る

ANA(全日空)やCANADA旅行などについてゆるりと綴ります

首都圏、雪の国際便ー成田と羽田では?

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4年ぶりの首都圏積雪

1月22日月曜日、南岸低気圧の影響で2014年2月以来の積雪があり、交通機関等の混乱がありました。

私の勤務する会社でも可能な人は早期帰宅許可がありましたが、午後の早い時間から帰宅客が集中し、混雑による電車遅延、電車に乗れない、入場規制でホームに入れない等早期帰宅もいかがなものかという状況になりました。私は定時までいましたが、幸いなことにあまり影響を受けずスムーズに帰ることができましたが。

 

こういう時に気が気でないのは、旅行の出発日に当たってしまた人でしょう。前々から準備していざ出発日!にこういう雪が降ってしまうと果たして予定していた便は飛ぶのかどうか、大きな心配事となります。

ニュースでも成田空港で、卒業旅行に出かけようとしていた人が旅程がキャンセルになったと嘆いておられました。雪や台風のような自然現象なのでどうすることもできませんので、ただただ運が悪かったと思うしかありません。

 

さて、こういうときに飛行機は飛んだのかどうか、少し見てみました。

 

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まずは国内線。

報道でもありました通り、国内線はこういう時はほぼ欠航です。飛行時間が短く、次々と機材が次の便への運用に回るためあっさりと欠航になります。

 

国際線=成田空港

その点国際線はこのような天気でも飛ぶ場合が多い(=欠航になりにくい)と言われています。時間の経過とともに状況が好転するような場合、出発時間が遅れても飛ぶという運用がなされているということでしょう。

しかしこの日の成田空港は、トラブルがありました。午後7時過ぎにマニラからのJAL便が着陸後滑走路からのタクシング中に動けなくなり、その後2本の滑走路が閉鎖され、運用が再開されたのが午後10時40分ごろだそうです。

ここで成田空港の利用時間制限、いわゆるカーフューが立ちはだかってきます。基本、23時から6時までの離着陸が禁止(これを「カーフュー」というそうです)されるため、この結果多くの便が欠航となってしまいました。さすがにこの時間に滑走路が閉鎖されると、遅れてでも飛ぶと言われている国際便でも成田空港ではきついと言わざるを得ません。

 

しかしながら、このカーフュー内離着陸には若干の例外が定められています。

23時から24時までは弾力的運用ということで、

 23時から24時迄の離着陸で以下の事例に該当する場合

  • ・出発空港での遅延
  • ・他空港での一時避難による遅延
  • ・玉突きによる遅延
  • ・成田への引返し
  • ・やむを得ない理由による遅延
    ※航空会社側の事情により発生するものを除き、気象等のやむを得ない理由によるものに限る。

 24時以降は緊急事態ということで、

23時から6時迄の離着陸で以下の事例に該当する場合

  • ・機体の安全上の異常事態
  • ・急病人の発生等生命に係る異常事態
  • ・捜索、救難
  • ・成田空港での異常気象 など

例外的に離着陸ができることになっています。

この結果、いくつかのフライトが遅れはしたもののカーフューの例外として、出発しています。例えば、

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デルタ航空、25時17分に飛んでいます。

上は成田空港のフライトインフォメーションですが、これとは別にカーフュー内運用があった場合成田国際空港株式会社からレポートも上がっています。

https://www.naa.jp/jp/csr/curfew/conventional/2018_01_22-curfew-.pdf

これを見ると、この日は全部で21便カーフュー内の運用があったことがわかります。

ただ、「おや?」と思うことがあります。

項番16のJAL780便ホノルル行き、ここでは出発していますね。(JAL784便も同様。) 

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こちらのインフォメーションでは欠航になっています。JALのホームページを見ても欠航扱いになっています。

フライトレーダーでチェックしてみましょう。

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お、やっぱり飛んでますね。なぜにJALのページが欠航扱いとなっているのか不思議です。

 

ホノルルは観光客も多くなんとか飛ばそうとした結果でしょうか。ANAのホノルル行きは×です。JALに振り替えられたのですかね?

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エアカナダのバンクーバー行きは欠航になっています。

成田空港の場合、遅れてでも飛ぶ傾向にはあるがカーフューに引っかかる時間になると便ごとの判断で救われる(飛ぶ)便もあるということでしょうか。

 

羽田空港では

ここは24時間運用の強み、カーフューはありませんから、国際線は「遅れてでも飛ぶ」ようです。

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バンクーバー行きも無事(?)、約3時間遅れで出発しています。

ホノルル行きも同様です。

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3時間半以上も遅れてますが、飛ぶと飛ばないとでは大違い。24時間運用の空港は夜中でも出発していきます。

 

まとめ

こういう天候の時でも羽田の場合はなんとか飛んだと言うことがわかります。これは2018年1月22日という特定の条件の天候の日の状況ですが、羽田では欠航することが少なく、空港にさえ行ければなんとか出発できるんじゃないかなということが分かりました。

こういう天候の時に旅行の出発日とならないことを願うばかりですが、何かの参考になればと記載してみました。