遙かCANADAをANAで参る

ANA(全日空)やCANADA旅行などについてゆるりと綴ります

2018年陸マイラー業界10大ニュースー私の独断と偏見で選んでみました

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さて、2018年も残すところあとわずかとなりました。

今年修行された方におきましても、解脱済、もしくは解脱の見込みがほぼ確定していることでしょう。

この陸マイラー若しくは修行僧業界においてもこの2018年、いろいろなニュースがありました。

そこで、私めの独断と偏見2018年10大ニュースを選出しましたのでここでひっそりと発表してみます。

 

1位 ソラチカルート閉鎖

この1位は文句なしでしょう。激震が走りましたよね。ハピタス等の各ポイントサイトからメトロポイントに交換し、そこから90%という他に類を見ない高い交換率でANAマイルに交換できるというこのルートは、陸マイラーの基本中の基本でした。

このポイントサイトからの交換ルートが今年3月をもって廃止することが発表されたのはこの1月。

年始にメガトン級のニュースが飛び込み、これを機に陸マイラーの在り方を見直した人も多いはず。

代替策としての、LINEルート、nimocaルートにも注目が集まりました。

ソラチカカードを解約する人も多かったのではないでしょうか。

私は東京メトロ利用者なので、定期券としていまだに利用しております。

 

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2位 SPG、Marriott、ロイヤリティプログラムの統合とそれに伴うシステム統合不具合発生

陸マイラーの多数の人が所持していると思われるSPGアメックス。高い年会費の見返りにSPG、Marriott系のホテルでの優遇や、2年目からの無料宿泊、各航空会社のマイルも貯めやすいというメリットで業界を席巻してきました。

元々MarriottがSPGを買収していたので、このプログラムが統合され、その扱いがどうなるか注目が集まっていましたが、結局統合後は統合前に比べてMarriott系での朝食サービスや16時までのレイトチェックアウトができなくなるという「改悪」となった印象。

それでもなおメリットはあるとする意見が多いようです。

しかし酷かったのが8月に実施されたシステム統合。ログインできなくなるわ、ポイントは(一時)行方不明になるわ一騒動でした

 

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統合後の会員ステータスも人によってはプラチナとなってるとか、大企業とは思えぬものでした。

そういえばその後実施された「29 ways to stayもケチなんだかバラマキなんだかよくわからなかったですね。

これは損するものではないのでよいのですが。意外に早くポイント加算されてました。

 

3位 ANA国際便プレミアムエコノミーと特典をめぐるあれこれ

これは先日発表されたもので記憶に新しいところ。

中身はいくつかあって、記事にも書きましたが、大きくまとめるとこの2つ。

  • 上級会員(SFC、プラチナ、ダイヤモンド)の空席があればプレミアムエコノミーに無料グレードアップの廃止

  •  来年4月からマイル利用によるプレミアムエコノミー席の特典航空券利用が可能に

改悪と改善両方だしてきたと思われますが、事実上前記の上級会員のアップグレードも狭き門になっていたので致し方なしという感じです。

 

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で、マイルによる特典航空券の予約が12月5日にスタートしました。

この日は争奪戦になるかと思われましたが、考えてみれば4月から11月までのフライトの特典航空券向けプレミアムエコノミー席が一斉に開放されたようなので、日程に柔軟性を持たせれば難関というべきハワイ便も難なく取れたということ。千載一遇のチャンスでしたね。こんな日はもう来ないかもしれません。

 

4位 JAL特典航空券plus開始

ブログタイトルにもあるように自分はANA派なのでJALのことはあんまり関心がなかったのですが、このプログラム、評判良くないですね。なので唯一JAL系のトピックでランクイン(笑)

「繁忙期でもマイルで取れる!」といえば聞こえがいいですが、そのマイルの必要量ときたらもう半端ありません。喜べるのはほんの一握りのJALマイル富豪だけで、大部分の人からは高嶺の花になってしまったような気がします。

 

5位 ANA国内航空券、新しい運賃がスタート(マイル特典航空券もルールが変更)

運賃体系については、呼び名の他、予約期間、有効期限が変更になり、マイルを使った特典航空券についても予約開始時期や変更ルールが変わりました。

いろいろありますがマイル特典航空券について、当日予約時間よりも早い便に空きがあれば変更できたのができなくなったことについては注意が必要です。

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6位 ANA国内線プレミアムクラスへのアップグレードルールの変更

これは4月からのルール変更です。これまで国内線のプレミアムクラスへのアップグレードは、当日空港に行って空きがあれば、アップグレードポイント4ポイントか9000円を払えばアップグレードできました。この料金体系が大きく変わるとともに、2日前からのアップグレードが可能ということに。

確かにこれまでの路線距離の長短を問わず一律9000円というのは公平さを欠いているような気がしますが、羽田から千歳、福岡に飛ぶ場合、当日アップグレードには15000円。

これは高すぎますね(9000円が安いとは言わないけど)。

逆に必要アップグレードポイントは一律4ポイントのままなので、アップグレードポイントの相対価値が上がりました。

2日前からのアップグレードは私も、11月の北海道登別温泉ノーザンホースパーク旅行の帰りに運よくちょうど2席空きがあったのでアップグレードポイントで利用させていただきました。

旅作すなわちツアー料金だったのに帰りはプレミアムクラスで、食事&飲み物付きのゆったりシート。これは便利!と感じましたよ。

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7位 ANAエアバス380「フライングホヌ」の仕様発表と2019年5月ハワイ便就航決定

数少ない?明るいニュース。ついにANAハワイ路線への勝負手、2階建ての大型ジェット、エアバス380がいよいよ来年5月24日から就航されることが発表となりました。

愛称は「空飛ぶウミガメ」フライングホヌ。塗装も完了したそうですね。

何が陸マイラーにとって嬉しい(と期待されてる)かと言えば、これによって供給座席が大幅に増えること。これによって、「取れない」で評判の特典航空券への枠も増え、夢のハワイ便がマイルによって取れる可能性が拡大することですよね。

実際にどうなるかはこれからです。まだハワイ便の運航スケジュールも発表されていません。

私見ですが、エコノミーとプレミアムエコノミーの席はかなり増えるのでこちらは取りやすくはなるでしょうが、ビジネスクラスの座席数はそんなに増えるわけではないのでこの争奪戦は相変わらず続くのではと思っています。

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8位 顧客情報漏洩ーSPGとPayPay

2つともこの12月に入ってからのニュース。SPGの方は2014年から流出していたということと規模が5億人に達するという点で衝撃を与えましたが、今のところクレジットカード等で実害があったという話は聞いていません。ただ、ブランド力、信用力という点では問題です。

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一方、PayPayの方は実害があった人多数(自分は今のところは大丈夫なようです)。100億円のうち不正利用はどのくらいだったんですかね。高額利用になってるはずなので結構な割合を占めているんじゃないですか? 悪いのは不正利用する奴らですが、PayPayのクレカ登録、お粗末過ぎですよね。

 

9位 ANA 2019ダイヤモンド会員への「ANA Suite Loundge利用券」配布方法の変更

これはダイヤモンド会員に対して配られる特典のうち、今まで「ANA Suite Loundge利用券」は機内販売用の20,000円分のクーポンと並んでオプションのメニューだったのですが、来年度からはメインメニューの一つとなりました。

したがってラウンジ利用券が欲しい人はこのコースを敢えて選ばなくてはなりません。ダイヤモンド会員にとって見ればSuiteラウンジはオートマティックに入れるのでわざわざこの特典を希望する人は少ないでしょう。

自分もダイヤモンド会員だったときは、この特典「利用」という観点からはほとんど意味ないんじゃないかと思っておりました。

www.ana.co.jp

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このようなことからこれまではこの利用券、ネットオークションでかなり流通していました。そのおかげかダイヤモンド会員でない人が購入してラウンジを利用、その結果ラウンジが混雑するという問題点が囁かれておりました(もちろんダイヤモンド会員自体の増加もあるでしょうが)。

この制度改変によって利用券の流通量が下がり、オークションに出回る枚数も限られ、混雑解消が期待されることになります。しかし、値段が上がって換金率が高くなると思うとこれを選んでネットで流通させる人も増え、供給量も上がるかもしれないのが経済ですが。

自分もよくオークションで買って利用していたので「あらあら」とは思いました。でも確かに混雑ぶりは半端なかったので仕方ないかと。ダイニングhなどの行列を見るにつけ、アッパーグレードのラウンジっぽくないなあとは感じておりました。繁忙期は席も満席、ですから。

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10位 ANA国際線プレミアムクラス運賃に「N」クラス新設

ANAの国際線座席のアップグレード可否、運賃の名称に「plus」が付けばマイルやアップグレードポイントによる上位クラスへのアップグレードが可能でした。

これまでプレミアムエコノミーの座席はどの運賃でも末尾に「plus」がつき、アップグレードが可能になる他、プレミアムポイントも基本的に100%付与されるということでシンガポール便等は修行僧人気の運賃。

これがこの12月からはどの路線においても「value」「super value」という「plus」がつかない運賃が最安となり、プレミアムポイントも70%という修行僧に対しては使い勝手が悪いものになりました。

修行僧でなくとも時期によってはプレエコ、手ごろな値段で出していることもあったので、これを使ってのアップグレードができにくくなったのは痛いです。

とはいうものの、プレエコの「value plus」の値段が格段に上がったというわけではないようなので(幅広く検証したわけではないですが)、純粋なプレエコ利用がやりやすくなったと解したいところです

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最後に

振り返ってみるとANA関連、かなりいろいろ変更してきているのがはっきりとした2018年と言えるでしょう。特に陸マイラー&修行僧にとっては世知辛いというか、戦略転換を迫られる材料が多く出た印象です。

ブームとも言われるこの状況下、ANAをはじめとした関係企業は顧客のつなぎ止めと提供するベネフィットのバランスに苦慮しているということが感じられるものが多いという気がします。