ANAプレミアムエコノミーへのアップグレード制度変更、お世話になりました～12月5日15時マイル特典航空券予約開始
この11月に入ってから陸マイラー業界（？）を賑わせている話題といえば、ＡＮＡのプレミアムエコノミー無料アップグレード制度改変です。
これはご存知の通り、ＡＮＡ国際線に関し、ダイヤモンド、プラチナ、ＳＦＣ会員に与えられていた搭乗24時間前から開始されるオンラインチェックイン時にプレミアムエコノミー席に空きがあれば無料で（マイルもアップグレードポイントも不要で）アップグレードできるという制度。ＳＦＣ修行の目的の一つになっていたものです。
いやあ～、終わっちゃうんですね。
この制度、本当にＡＮＡの上級会員になった価値があると実感できる要素のうちの大きな一つでした。
実際、我が家でもかなりお世話になりました。
うちはカナダ専門（！）なんですが、ＡＮＡのバンクーバー便にプレミアムエコノミーが導入されたのは2016年春ぐらいからだと思います。
従ってこの恩恵を受けることができたのは、
2016年10月のオカナガンマラソン往復
2016～2017年末年始のユーコン旅行往復
そして私ではないですが家内のパリ出張往復も利用しました。
この権利を獲得するため、オンラインチェックイン開始時間にはＰＣやスマホで準備をしてウェブに接続しにいったものです。
無事座席を確保できた際の喜び？は一つの達成感を感じるとともに飛行機になるワクワク感が倍増したものでした。
ところが、2017年夏の旅行時にはオンラインチェックイン時に接続してもプレミアムエコノミー席が全席「×」として指定不可能になってしまいました。
ＡＮＡのページでも「座席に制限を設ける場合があり、オンラインチェックインご利用の際に座席が選べないことがございます。その際は、ご出発当日に空港のチェックインカウンターにてご相談ください。」という記述があります。
ランクの高いダイヤモンドさんなんかから「利用したくても利用できない」という苦情でもあったんでしょうかね。
確かに、最大２１席（バンクーバー便の場合）しかないプレミアムエコノミー席、私が確保できた時でもあっという間に席が埋まっていってしまいました。
そしてその2017年には帰国の際、搭乗直前にプラチナ会員の私だけが呼び出されプレミアムエコノミーのアップグレードの提示を受けるということも。（妻はブロンズ＆家族カードのＳＦＣ会員だったためかスルー。）
こうなってくると正直「なんだかな～」という気がしてきたのは事実で、制度の改変（＝廃止）も近いのではないかと思ったりしました。
2018年春がらは入札制度？も導入されたりしてもうどこまで期待できるか訳が分からなくなってくるような状況でした。
いざ廃止とると残念なような気もしますが、これに合わせてマイル特典航空券やアップグレードができたので私としては納得であります。
え？私だけアップグレードしたのかって？
妻と相談の上せっかくなので利用させていただきました。
私がいなくなった席は空席だったので悪くなかったと言ってくれました。
だけど後ろめたさは残っちゃいますね。
さて今後どうなるかというと、この上級会員向けの無料アップグレード制度が廃止されるとともに、マイルで特典航空券が発見できたり、アップグレードポイントでアップグレードできたりすることになります。
まとめると以下の通り。
- ANA「ダイヤモンドサービス」「プラチナサービス」メンバー、スーパーフライヤーズ会員のお客様にご提供している「プレミアムエコノミーへのご変更」サービスは2019年9月30日ご搭乗分（日本時間）をもって終了
- 2019年10月1日（火）～2020年3月31日（火）の間、ANA「ダイヤモンドサービス」「プラチナサービス」メンバー、スーパーフライヤーズ会員のお客様にANA国際線エコノミークラスからプレミアムエコノミーへのアップグレード予約を無料でご利用可能に（予約は2019年9月下旬開始予定、対象はすべてのエコノミークラス）
- ANA国際線特典航空券プレミアムエコノミーの予約を開始。2019年4月1日搭乗分から。予約開始は2018年12月5日15時から。
- 2020年4月1日搭乗分からマイルやアップグレードポイントを使用してのプレミアムエコノミーへのアップグレード特典が利用可能に（予約は2019年9月下旬開始予定、対象はY/B/M/U/H/Q/V）
おそらく２と４の予約開始は同日からと想像されます。
さてさて、並べてみると（並べなくてもそうだが）、利用開始日や予約開始日にバラつきがあります。
２の2019年度下半期に予定されている「上級会員無料アップグレードキャンペーン」、これかなり厳しくないですか？
だって予約が2019年の9月下旬からだともうこの時すでに３のマイルを使った特典航空券が利用できるので人気の日程、路線なんかは埋まってませんかね？
それとも「特典航空券の枠」＜「無料アップグレードの枠」なんでしょうかね。書かれている情報だけだとわかりませんが、今回の制度廃止に伴う救済期間だととらえるとプレミアムエコノミーの席に空きがあれば利用可能とするような気もします。
ただ有償でプレミアムエコノミーを利用する人もいるでしょうから最初から開放することは考えにくく、結局「空席待ち」扱いで調整するんでしょう。
４のアップグレードも2019年9下旬から予約可なので、2020年のＧＷや8月への対応は、355日前から対応できる、３の「マイル特典航空券」に出遅れることになります。
そもそもこのアップグレード、エコノミー席を購入、発券してからの利用となるので、人気路線の場合開放開始日の朝9時にマイル特典で埋まることを考えると立ち遅れること必至です。ただ、アップグレードの空席待ちは当日までできるので利用価値はあると思います。
さあ、マイル特典予約開始日の12月5日15時は大変ですね。
来年のＧＷの10連休や夏休み期間の予約ができるんですから。
通常のマイル特典航空券予約開始日の今年の5月の段階ではまだ来年のＧＷについては本当に10連休になるのか不安もあって参戦を見送った人もいるでしょう。ここにきてもう一度チャンスが巡ってきたことになります。そうはいってもプレミアムエコノミー席は少ないので枠は限られたものになるんでしょうけど。
そういえばハワイ線のＡ３８０（Flying Honu）の運航も来年春からでしたね。これ、プレミアムエコノミー席だけでも73席もありますから特典で開放される席もそれなりにあるんでしょうか？ 運航開始日もまだ発表されていませんが。
とりあえずこの変更、よく頭に入れてANA国際特典航空券やアップグレード戦略を考えていかなくてはなりません。
