バンクーバーマラソン2019、ツアーで行くか個人で行くか、ちょっと比べて見ました
来年2019年のバンクーバーマラソン、受付が開始されたことは以前取り上げました。
例年5月の第1日曜日に行われるこの大会、ゴールデンウィークに重なるため日本からの参加者も多い大会です。
そのため、日本の旅行会社もいくつかツアーを組んでいます。
バンクーバーマラソンの公式サイトでも、公式のツアー会社としていくつか掲載されています。
BMO Vancouver Marathon | BMO バンクーバーマラソン
この中から数社、来年のツアー募集も開始されました。
このツアーと個人で手配していく場合と比較をしてみたいと思います。私の場合、マイルで特典航空券を利用する場合が多くツアーで行ったことはないため、あくまで机上の比較および個人的見解になることをお断りしておきます。
比較の前提
ツアーと個人手配と比べるため、いくつか前提をおきたいと思います。
- レース前々日の5月3日金曜日に日本を発ち、レース翌日の5月6日にバンクーバーを発つ日程
- 利用航空会社はエアカナダ
- 比較を簡単にするためツアーに組み込まれているいくつかの費用(当日の朝食、空港からの移動手段等)は考えない
- ツアーは今発表している会社のうち、バンクーバーにオフィスを構えている大手A社と海外マラソンの老舗B社とします
等です。
個人手配で行くベースの費用
ベースの費用と言ってるのは、食費や娯楽費は計算していないという意味です。言い換えると計算しているのは、往復の航空運賃と3泊分のホテル代です。
まずは航空運賃。エアカナダのサイトで一番安い(もちろんエコノミー)の値段です。
旅程はこんな感じ。往復路それぞれの値段が書いてありますが、この他に諸経費がかかります。
こんな感じ。154,160円です。
次にホテル、A社は一番安いのがロブソン通りにあるバークレイホテル利用なのでその金額は幾らかというと、Booking.comで調べてみました。
これは10月の初旬に調べた金額で、今見るとこのホテルは売り切れになっています。
ここに書いてる金額とは別に16%程度の税金がかかるのでそれも入れると、68,865円となります。
一方B社はハイアットリージェンシーです。
同様にこちらも16%の税金分を乗せると、107,585円です。バンクーバーのホテル、高いです。
航空運賃との合計では、
A社との比較用の個人手配:154,160+68,865=223,025円
B社との比較用の個人手配:154,160+107,585=261,745円
一応この金額をベースとします。一人で行くと最低これだけかかるということです。
ツアー代金
次にツアー代金です。これはサイトにそのまま出てます。
A社:234,000円
B社:238,000円
おっとこのままではダメです。A社は燃料サーチャージのお金が入っているのに対し、B社は入っていません。28,000円のサーチャージと10,330円の諸税が別途かかるんです。これを合わせると、
B社:276,330円
となります。(この辺り額面だけでなく注意書きをしっかり読まないとツアーの比較ができないです。)
さあ比較してみよう
ということで、個人手配でA社、B社とそれぞれ比べてみましょう。
A社ツアー | 個人手配対A社 | 差分 | B社ツアー | 個人手配対B社 | 差分 |
234,000 | 223,025 | -10,975 | 276,330 | 261,745 |
-14,585 |
と、単純に並べてみました。
個人で行っても少し(1万円~1万5千円)安くなるぐらいなので、これならツアーで行ってもそんなに変わらないなというところですが、この比較は正確ではありません。
というのも、ツアー代金は2人で行った場合の1人当たりの値段を表示しているので、個人手配の場合も2人で行った場合と比較しなければなりません。
ここで差が出てくるのがホテル代。なぜなら日本と違ってカナダのホテル代は一室幾らという部屋単位になっているので、1人で行っても2人で行ってもかかるホテル代は変わらないからです。
つまり個人手配を2人で行くと、バークレイホテルとハイアットリージェンシーのホテル代が割り勘することができ、全体の半額で済むことになります。
そうすると、バークレイホテルは34,432円、ハイアットリージェンシーは53,792円安くて済みます。これを考慮したのが以下の表です。
A社ツアー | 個人手配対A社 | 差分 | B社ツアー | 個人手配対B社 | 差分 |
234,000 | 188,593 | -45,407 | 276,330 | 207,953 | -68,377 |
ほほう、こうなるとやはり個人手配の方が費用的にはかなり安くなってきますね。
1人でツアーに参加する場合、1人部屋追加料金というものがかかるので、一人で行った場合の比較をすることができます。
A社は35,000円、B社は63,000円がかかります。
A社ツアー | 個人手配対A社 | 差分 | B社ツアー | 個人手配対B社 | 差分 |
269,000 | 223,025 | -45,975 | 339,330 | 261,745 |
-77,585 |
結果は同じ。
費用的に言ってしまえば、個人で手配した方がかなり安くすることができることになります。
またツアーだとホテルは決まったところになりますが、自分で好きなホテルに泊まれる(ウェスティン、シェラトン等のSPG-マリオット系がいい!という人もいますよね~)ということも個人手配の融通のきくところです。B&Bや郊外のホテル等でもっと安く!ということも可能です。
ツアーのメリット
とはいってもツアーのメリットもいろいろあります。
個人手配の場合は全部自分でやらないといけないのは当然ですが、ツアーの場合はいろいろなサポートがついています。
バンクーバーマラソンのツアーの場合、いろいろな見どころを回るツアーと違ってそのサポートはだいたい共通しています。
等です。そしてオプションとしては前日の下見やマラソン終了後のパーティー(B社の場合はツアーの中に入っていますが)もあります。
そして何よりも大きいのは、しっかり仕事として世話をしてくれる人がいる(A社の場合は現地事務所のスタッフ、B社も場合はマラソンにも参加しちゃうベテランの添乗員さん)ため、困った時や自由時間に行きたいところなど頼りになります。そしてトラブルがあった時にどうしようということも相談できるため旅行中安心です。そう、私が思うにツアーの一番のメリットはこの安心感にあるのではないでしょうか。
あとツアーは他の人たちの参加があるでしょうから、その人達と知り合いになれるのも大きいと思います。マラソンを走るのが目的のツアーであるため、終了後マラソンに関して共通体験がありますからその話題で盛り上げることができる、というのも無視できないでしょう。
A社の場合、「30キロ過ぎで現地スタッフが応援してくれる」っていうのがありますが、これは「(笑)」もんで、実際は走ってる人たちみんなに声かけて応援してくれますので、あくまで洒落なんでしょう。
まとめ
ということでバンクーバーマラソン、ツアーと個人手配を比べてみました。費用的には個人手配の方がお得ですが、ツアーならではのサポートもメリットはありますので、どちらがいいか軍配を一方的に上げるのは難しいところです。
さあ、来年のGWは10連休ですので、是非挑戦してみましょう!